講演情報
[KP_19]家族の同意が得られず早期の長下肢装具の導入が叶わなかった症例
*渡邉 舞桜香1、日下 千里、中村 拓真 (1. 京都大原記念病院)
キーワード:
長下肢装具、歩行、家族要因
【症例紹介】本症例は30代女性、アテローム血栓性脳梗塞に呈した症例である。X月Y日に左上下肢の脱力を自覚、体動困難となり受診。右放線冠に急性期脳梗塞が認められ、リハビリ目的の為Y+42日に回復期病棟に転院した。 自宅転帰目標であり歩行能力の獲得が必要なため、長下肢装具の作製を検討したがご家族の同意が得られず、早期に作製できなかった。そのため、徒手的な介入や評価用装具にてリハビリ介入を実施し、歩行能力の向上につなげた。今回、早期の装具作製以外の方法で介入した内容を振り返り、考察を加えて報告する。
【評価とリーズニング】理学療法評価(Y+27~38日→Y+79~80日)上田式12段階片麻痺機能検査:Ⅲ-3→Ⅲ-3下肢FMA:10/34点→14/34点下肢GMT(右/左):3~4/0→3~4/1~2BBS:7/56点→14/56点FACT:6/20点→7/20点歩行:歩行困難→長下肢装具装着し4点杖歩行軽介助、独歩中等度介助入院時の結果から、下肢の運動機能は全体的に低下しており、起立や着座時にも介助を要していた。また、座位バランスは体幹部の機能低下により動的な項目が実施困難であった。そのため、座位、立位での姿勢制御能力の向上を目指し、体幹部・股関節の機能に着目して介入を行った。
【介入内容と結果】 装具の作製までは体幹・股関節の筋力訓練、荷重練習、バランス練習等、体幹・股関節に対する介入を中心に行った。その結果、介入初期には評価用装具を使用し平行棒内で中等度から軽介助が必要であったが、装具作成時には体幹・股関節の支持性の向上、麻痺側立脚期の拡大により、4点杖を使用し軽介助で歩行が可能になった。最終的に家族の同意が得られ、Y+101日に装具作製に至った。
【考察】今岡らは早期に長下肢装具を作製することで歩行能力の獲得が得やすいこと、福井は姿勢制御に股関節や体幹下部が重要であることを報告している。本症例では家族要因により早期に長下肢装具の作製が行えなかったが、体幹・股関節に対する介入を中心に行ったことにより、体幹・股関節での支持性向上がみられ、座位、立位の安定性向上に繋がり、応用動作でふらつきが見られても姿勢の修正が行えるなど、姿勢制御能力の向上を認めた。これらのことから、体幹・股関節を中心に介入したことにより、装具作製時には歩行の安定性向上に繋がったのではないかと考えられる。
【倫理的配慮】対象者に個人情報の取り扱い及び院外発表について説明し同意を得た。発表に関しては当院倫理委員会からの承認を得た。
【評価とリーズニング】理学療法評価(Y+27~38日→Y+79~80日)上田式12段階片麻痺機能検査:Ⅲ-3→Ⅲ-3下肢FMA:10/34点→14/34点下肢GMT(右/左):3~4/0→3~4/1~2BBS:7/56点→14/56点FACT:6/20点→7/20点歩行:歩行困難→長下肢装具装着し4点杖歩行軽介助、独歩中等度介助入院時の結果から、下肢の運動機能は全体的に低下しており、起立や着座時にも介助を要していた。また、座位バランスは体幹部の機能低下により動的な項目が実施困難であった。そのため、座位、立位での姿勢制御能力の向上を目指し、体幹部・股関節の機能に着目して介入を行った。
【介入内容と結果】 装具の作製までは体幹・股関節の筋力訓練、荷重練習、バランス練習等、体幹・股関節に対する介入を中心に行った。その結果、介入初期には評価用装具を使用し平行棒内で中等度から軽介助が必要であったが、装具作成時には体幹・股関節の支持性の向上、麻痺側立脚期の拡大により、4点杖を使用し軽介助で歩行が可能になった。最終的に家族の同意が得られ、Y+101日に装具作製に至った。
【考察】今岡らは早期に長下肢装具を作製することで歩行能力の獲得が得やすいこと、福井は姿勢制御に股関節や体幹下部が重要であることを報告している。本症例では家族要因により早期に長下肢装具の作製が行えなかったが、体幹・股関節に対する介入を中心に行ったことにより、体幹・股関節での支持性向上がみられ、座位、立位の安定性向上に繋がり、応用動作でふらつきが見られても姿勢の修正が行えるなど、姿勢制御能力の向上を認めた。これらのことから、体幹・股関節を中心に介入したことにより、装具作製時には歩行の安定性向上に繋がったのではないかと考えられる。
【倫理的配慮】対象者に個人情報の取り扱い及び院外発表について説明し同意を得た。発表に関しては当院倫理委員会からの承認を得た。
