講演情報

[II-P02-5-08]Amplatz ASD閉鎖栓と心房壁の接触のMRIによる長期間の経過観察

堀口 泰典1, 鈴木 淳子2 (1.国際医療福祉大学 熱海病院 小児科, 2.AIC 八重洲クリニック 小児科)
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キーワード:

ASD、アンプラッツASD閉鎖栓、MRI

【目的】Amplatz ASD閉鎖術(ASO)後、閉鎖栓と心房壁の接触が認められた症例をMRIにより長期間経過 観察を行った結果を報告する【方法】(対象)ASOを受け閉鎖栓と心房壁の接触を認めた4例 ASO時年齢13歳4か月~19歳3か月 現在21 歳5か月~33歳7か月、治療後2年2ヶ月~16年5か月 男性2例女性2例 (MRI) GE Signa HDx 1.5TならびにPhilips Ingenia 1.5Tを使用。 コントラスト投与なく、呼吸停止もせ ず撮像した【成績】閉鎖栓と大動脈側新防壁の接触は継続して認められた。しかしながら明らかなerosion 発生は認め られなかった。閉鎖栓の脱落、変形、周辺の肉牙形成なども認めなかった。【考案】ASO後2例で10年以上、1例で5年以上、残る1例は2年の閉鎖栓と心房壁の接触は継続していたが 心房壁のerosionは発生しなかった。また、閉鎖栓の変形脱落、周辺の肉牙形成は認められなかったことか ら、この程度の接触では閉鎖栓による心房壁損傷は軽微であるとともに、閉鎖栓にかかる力も弱いと思わ れる。【結論】閉鎖栓と心房壁が接触している程度ではASO後10年以上の経過でも閉鎖栓による合併症発生の リスクは小さい。