セッション詳細

【オンデマンドシンポジウム12】肺がん検診の再評価

座長:濱島ちさと(帝京大学)
   中山 富雄(国立がん研究センター)
肺がん検診として、低線量CT(LDCT)による重喫煙者への重点プログラムが国際的に拡大しつつある。一方、わが国では、1987 年以来、喫煙習慣に関わらず、胸部X 線を主体とした肺がん検診が実施されてきた。その科学的根拠となったのは国内で実施された6 件の症例対照研究であったが、国際的には必ずしも同様の評価は得られなかった。しかし、喫煙習慣の変化に伴う肺がんの組織型・発生部位の変化やLDCTの開発・改善が進み、肺がん検診の体制の再構築が検討されている。また、近年でLDCT 検診によるランダム化比較対照試験により肺がん死亡率減少効果が証明された。これらの新たな知見をもとに、2025 年に国立がん研究センターでは肺がん検診ガイドラインが更新された。この成果を踏まえ、肺がん検診における新たな科学的根拠と共に利益不利益バランスを評価し、今後の肺がん検診の在り方について検討する。

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[オンデマンドシンポジウム12-1]肺がん罹患率・死亡率とハイリスク者の推移

*細野 覚代1、濱島 ちさと2、寺澤 晃彦3、中山 富雄1 (1. 国立がん研究センターがん対策研究所 検診研究部、2. 帝京大学 医療技術学部、3. 藤田医科大学 救急医学・総合内科学)

[オンデマンドシンポジウム12-2]肺がん検診の再評価:胸部X線検診のエビデンス

*濱島 ちさと1 (1. 帝京大学)

[オンデマンドシンポジウム12-3]低線量CT検診のエビデンス

*寺澤 晃彦1 (1. 藤田医科大学医学部救急医学・総合内科学講座)

[オンデマンドシンポジウム12-4]低線量CT肺がん検診導入への実務的課題

*中山 富雄1 (1. 国立がん研究センターがん対策研究所検診研究部)