セッション詳細

【オンデマンドシンポジウム14】医学部学生へのがん予防・検診に関する教育プログラムの実施

座長:津金昌一郎(国際医療福祉大学)
   井谷  修(国際医療福祉大学)
現在の我が国の大学医学部における医学教育カリキュラムにおいては、公衆衛生・予防医学の領域の教育、とりわけ健常者を対象とした疾病の予防医療に関する教育が充分とはいえない。その結果、現在の臨床現場においては、医師が実施する健康な者に対する検診/健診の実施や、対象者への生活習慣のアドバイスが科学的根拠に基づかないものであることが多いことが問題視されている。こういった現状を踏まえ、これらの諸問題を改善するべく、新しいタイプの医学教育カリキュラムを作成・実践したので、実施内容の報告を行う。
 新たに実施した国際医療福祉大学医学部における教育プログラムにおいては、国際的に評価されている情報や資料を用い、公衆衛生演習としてがんの予防検診の教育プログラムを実施した。具体的な実施カリキュラムとして以下のものを実施した。
1. がん予防に関しては「発がん性評価のプロセスと実際」として国際的な科学的根拠に基づく発がん・予防介入評価を学生が確認・整理し発表する作業
2. がん検診については「がん検診の仕組みの理解と、集計データ資料を用いた分析・評価」として世界保健機構の出版物を元にしたe-learning を用いた講義
3. がん検診の実施状況データを用いた評価指標の分析とディスカッション結果の整理作業
をそれぞれ3時間ずつ実施した。本セッションではこれらの教育プログラムの具体的な内容について説明し、教育内容についての議論を行う。

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[オンデマンドシンポジウム14-1]医学部公衆衛生学における演習の目的と教育プログラムの全体像

*鈴木 知子1 (1. 国際医療福祉大学 医学部 公衆衛生学)

[オンデマンドシンポジウム14-2]発がん性評価のプロセスと実際:科学的証拠に基づくがん予防の実践に向けて

*津金 昌一郎1 (1. 国際医療福祉大学大学院医学研究科公衆衛生学専攻)

[オンデマンドシンポジウム14-3]がん検診に関する専門家向けe-learningの紹介

*雑賀 公美子1 (1. 佐久総合病院佐久医療センター総合医療情報センター)

[オンデマンドシンポジウム14-4]e-learningによるがん検診の仕組みの理解と集計データ解析による精度管理の評価の実践

*齊藤 英子1 (1. 国際医療福祉大学三田病院予防医学センター)