セッション詳細

【自由集会5】誰もが納得できる在留外国人の保険医療体制の構築に向けた現場と研究者の自由集会

2025年10月29日(水) 18:40 〜 20:10
第4会場 (1001-2)
世話人:杉山 雄大
人口減少が続く中、日本の在留外国人は増加している。多文化共生社会における在留外国人の健康は、公衆衛生上の重要課題であるが、在留外国人を取り巻く医療の実態は不明瞭である。例えば、高額給付や保険料といった制度的負担の課題と、言語や文化の壁による受診困難が併存しており、保険財政と公衆衛生の視点に絞って考察しても複雑な課題である。
 散発的な報道では、医療提供の過剰・過少が共に問題視されており、データに基づく実態把握と冷静な議論が必要であることは明らかである。日本人も外国人も納得できる体制を構築するためには、在留外国人の医療アクセスについて、データが示す事実を共有し、解明すべき問題の所在を洗い出すことが欠かせない。
 本集会は、中長期在留者の医療アクセスの制度・構造的議論を中心に据え、問題意識を調査研究に結び付けるべく、関心のある研究者と自治体担当者や医療現場の知見の共有・意見交換の場とする。