セッション詳細

【シンポジウム10】災害関連死のない社会を目指す~地方ブロック内のDHEAT連携訓練を通して~

2025年10月29日(水) 12:40 〜 14:10
第4会場 (1001-2)
座長:武智 浩之(群馬県健康福祉部感染症・疾病対策課)
   服部 希世子(熊本県有明保健所(兼)山鹿保健所)
指定発言者:宇田 英典(一般社団法人日本公衆衛生協会)
災害時において、被災地の住民の命と健康を守るためには、都道府県-保健所-市町村が迅速に連携し、支援チームを含む保健・医療・福祉の関係機関が一体となって対応する体制の確立が欠かせません。これまでのDHEAT活動の検証からも、こうした体制の構築こそが行政における最重要課題の一つであることが示されてきました。
 令和4年度から全国および地方ブロックでDHEAT協議会が設置され、実践的な連携の整備に向けた枠組みづくりが進められています。なかでも、各ブロック内での情報共有や顔の見える関係づくりは着実に進んでおり、より機動的かつ効果的な支援体制の実現が期待されるところです。
 本シンポジウムでは、各ブロックにおいてDHEAT連携体制の構築をリードされている4名の実務者を登壇者としてお招きし、それぞれの地域での先進的な取組についてご報告いただきます。具体的には、九州ブロックの川上総子先生から、ブロック内DHEATおよびDMATとの連携体制の構築について、東海北陸ブロックの小倉憲一先生から、都道府県-保健所-市町村間の連携強化と統括DHEATの実働訓練について、中国・四国ブロックの城間紀之先生から、県と政令市との間における連携体制とDMAT実働訓練との連携について、また厚労科研DHEAT体制強化班の研究代表者でいらっしゃる近畿ブロックの池田和功先生から、各ブロックの訓練に活用可能な「訓練ひな形」の内容とDHEAT基礎編研修の実用的な展開について、それぞれご発表いただきます。
 さらに、DHEAT創設当初から中心的な役割を担われ、DHEATの制度整備に多大なご尽力をされてきた宇田英典先生を指定発言者としてお迎えし、これまでの歩みを踏まえた現在の課題、今後の展望についてご示唆をいただく予定です。
 DHEATの迅速かつ効率的な派遣・活動体制の構築、支援チームとの有機的な連携、そしてブロック全体としての対応力向上に向けて、参加者の皆様と共に議論を深めていきたいと考えております。

[シンポジウム10-1]九州ブロックDHEAT訓練を通したブロック内DHEAT連携と県内の体制整備

*川上 総子1、長谷川 麻衣子2 (1. 長崎県西彼保健所(兼)長崎県福祉保健部地域保健推進課,2. 長崎県福祉保健部地域保健推進課)

[シンポジウム10-3]DHEAT訓練を通した県・政令市の連携について

*城間 紀之 (広島市健康福祉局保健部健康推進課)

[シンポジウム10-4]連携を進化させるDHEATブロック訓練ひな形と実践の工夫

*池田 和功 (和歌山県新宮保健所)