第84回日本公衆衛生学会総会

世話人：篠田 邦彦

住民ボランティアの組織づくりと活動支援は公衆衛生活動の重要な柱の一つである。住民ボランティア組織の活動の成功と継続の成功の先には組織の老化があるが、高齢者自身がボランティアとなる場合には、ボランティア自身の成長と老いも並行することになる。活動を続ける中でボランティアにおこる役割や気持ちと運動指導の変化を学びながら、公衆衛生の専門家は高齢ボランティアにどのようにかかわるのか、あわせて、高齢者が活躍する社会についても議論を深める機会としたい。
本会では、東京都健康長寿医療センター研究所の河合恒先生から、介護予防に取り組む高齢ボランティアの組織づくりの実践について話題提供を、新潟大学の篠田邦彦先生から介護予防における運動の実技を、それぞれご講演・ご指導いただきながら、高齢ボランティアの支援のあり方を参加者で共有したい。