セッション詳細

【シンポジウム30】若手に伝えたい公衆衛生の実践

2025年10月30日(木) 8:30 〜 10:00
第2会場 (交流ホール:6階)
座長:宇田 英典(地域医療振興協会)
   若林 チヒロ(埼玉県立大学 健康開発学科 健康情報学専攻)
指定発言者:中村 好一(宇都宮市保健所)
ファシリテーター:大木 いずみ(埼玉県立大学 健康開発学科 健康情報学専攻)
どの時代、どの地域においても、健康課題と社会生活は切り離すことができない。本シンポジウムでは、昭和・平成・令和と社会的にも重大な健康課題に第一線でかかわってきた公衆衛生専門家の経験から、疫学研究や公衆衛生活動が社会に対して果たした役割について共有し、それらの経験を次世代の若手に引き継ぎ生かしていく機会としたい。
 第1演者の柳川洋氏は、約60年間にわたり様々な健康課題に疫学研究者としてかかわり、数多の公衆衛生活動家や研究者を育ててきた。講演では氏がかかわった具体的な事例をもとに、公衆衛生活動に関わる者の責任と可能性について講演していただく。事例は、難病制度の礎となった薬害スモン、堺市小学校学校給食におけるO-157食中毒事件、第一次健康日本21での喫煙をめぐる戦い、COVID-19パンデミックをとりあげる。
 第2演者の定金敦子氏と第3演者の松本真欣氏は、今後の公衆衛生を切り開く若手として、公衆衛生活動や研究の実践を紹介していただく。地域医療、地域保健を経て、現在は公衆衛生の教育や研究に従事している定金氏、健康系の大学・大学院と企業を経て教育研究職に着任した松本氏に登壇いただく。
 指定発言者として、演者らと共に公衆衛生活動や研究に従事してきた中村好一氏と大木いずみ氏からコメントをいただき、今後の公衆衛生活動への展望について共に考える場としたい。

[シンポジウム30-1]実践からみた公衆衛生の責任と可能性

*柳川 洋 (日本川崎病研究センター)

[シンポジウム30-2]人そして人の和を育て公衆衛生の発展につなげる教育

*定金 敦子 (島根大学医学部環境保健医学講座)

[シンポジウム30-3]公衆衛生の発展への想いと公的データを活用した実践

*松本 真欣1,2 (1. 埼玉県立大学 健康開発学科 健康情報学専攻,2. 埼玉県立大学大学院)