セッション詳細

指導医講習会

2025年10月30日(木) 8:30 〜 9:30
第5会場 (1001-1)
演者:前田 光哉(前環境省環境保健部長)
   今中 雄一(京都大学医学研究科 ヘルスセキュリティセンター/社会健康医学系専攻)
   大神 明(産業医科大学 産業生態科学研究所 作業関連疾患予防学)
   和田 裕雄(順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学)
社会医学系専門医・指導医の更新の状況と課題
社会医学系専門医制度が2017年4月に発足し、2025年6月現在の登録数3,291名(指導医2,355名、専門医402名、専攻医534名)となっている。
資格取得後5年で更新することとしており(延長は3年まで可)、2021年度には47%、2022 年度には 42%、2023 年度には 18%、2024年度には29%の専門医または指導医が更新の手続きを完了した。
免許取得後20年以上の医師に、特例措置により資格付与対象を拡大
2023年度より特例措置による社会医学系専門医・指導医を募集している。2023年度には38名、2024年度には28名から申請があり、全員が要件を満たしていた。
[申請要件]以下の要件を全て満たす者とする。
(1)指導医講習会を受講済である
(2)社会医学系専門医協会構成学会・団体の会員・所属歴が8年以上
(3)医師免許取得後20年以上経過している
(4)社会医学系活動の経験が、通算10年以上ある
(5)社会医学系専門医協会理事1名の推薦を受けている
免許取得後 10 年以上の医師に受験資格を拡大
2024年度の第6回専門医認定試験から、受験資格Bを創設した。
[受験資格Bの要件]以下の要件を全て満たす者とする。
(1)医師免許取得後 10 年以上経過している
(2)臨床研修修了者(2004 年以降に医師国家試験を合格した者に限る)
(3)社会医学系専門医協会構成学会・団体の会員・所属歴が3年以上である
(4)基本プログラムを履修している
(5)臨床系の専門医、指導医又は認定医を有している(過去に専門医、指導医又は認定医を有していた場合も可)
(6)協会構成学会の学術大会及び公衆衛生情報研究協議会研究会での発表(筆頭演者に限る) または協会構成学会誌への論文発表(筆頭著者に限る)が1件以上ある
(7)以下の(a)から(c)の全てを含む社会医学系活動の経験が、常勤換算で通算 5 年以上ある
 (a)行政・地域分野または産業・環境分野でパートタイムの業務経験
 (b)行政・地域分野または産業・環境分野の学術集会への参加経験
 (c)行政・地域分野または産業・環境分野の委員会への参加経験
(8)実践レポートを医療分野5件、行政・地域分野5件、産業・環境分野5件の計15件以上を作成し、社会医学系専門医・指導医のチェックを受けている
本講習会を受講された方は、社会医学系専門医・指導医の更新に必要な「指導医講習会」の単位が付与されます。