セッション詳細

【シンポジウム61】公衆衛生と倫理・公衆衛生の倫理:はじめの一歩とこれからの歩みのために

2025年10月31日(金) 11:00 〜 12:30
第3会場 (会議ホール:11階)
座長:井上 悠輔(京都大学)
   井上 まり子(帝京大学)
指定発言者:長谷川 学(厚生労働省)
公衆衛生倫理が、生命・医療倫理の問題関心の一分野として広く認識されるようになったのは1990年代後半ごろのことである。患者・個人に関する問題を主に検討する臨床医療の倫理とは対照的に、市民・ポピュレーションに関する検討を行い、また専門家と政治・行政との接点、生活様式や医療体制の組織的なあり方とその課題に注目する特徴を持つ。それまでも同種の問題意識自体がなかったわけではないものの、他の生命・医療倫理の分野(例:臨床倫理や研究倫理)に比べると、倫理からのアプローチは遅れてきた事情がある。本セッションでは、公衆衛生の大学院において「倫理」を担当する研究者・教育者によって、公衆衛生倫理の現状の枠組みと最新の課題・検討事例について話題提供する。その上で、会員諸氏と共に「倫理」のあり方を考え、次の展開を探る機会としたい。

[シンポジウム61-1]公衆衛生と倫理の接点

*中澤 栄輔 (東京大学)

[シンポジウム61-2]公衆衛生と倫理のパースペクティブ

*井上 悠輔 (京都大学・大学院医学研究科・医療倫理学分野)

[シンポジウム61-3]公衆衛生と倫理をめぐる教育と課題

*井上 まり子 (帝京大学大学院公衆衛生学研究科)