講演情報
[P5-01]自宅退院後趣味活動の再開を目指した症例
*尾﨑 恵介1 (1. 岸和田平成病院)
キーワード:
社会参加、行動変容ステージ、生活範囲拡大
【はじめに】右大腿骨大転子部骨折を呈し,回復期病棟を経て自宅退院となった利用者に対し,趣味活動の再開を目的に介入を行った.行動変容ステージを用いて身体面だけでなく心理面へのアプローチを行うことで屋外の活動量が増加し,趣味活動の再開および継続が可能となった経過を報告する.
【症例紹介】利用者:80歳代,女性 診断名:右大転子部骨折 病歴:2024年X月,自宅内で転倒し急性期病院へ入院し翌日当院へ転院.50日間の入院を経て自宅退院となる.訪問リハビリは週2回で開始.既往歴:頸椎症性脊髄症 Barthel Index:90→95点,EQ-5D:0.656→0.587,Life Space Assessment(LSA):32.5→45,やる気スコア:3→7点,行動変容ステージ:関心期→実行期なお,EQ-5Dは軽度低下を認めたが,最小臨床的重要差未満の変化であった.
【経過】自宅退院時,趣味活動である短歌教室へ参加するための移動能力は保たれていた.しかし,屋外の活動頻度が週1回程度と少なく,LSAは低値であった.そのため今後,歩行能力や運動耐容能が低下するリスクが高く,継続的に短歌教室へ参加するためには屋外の活動量の増加が必要と考えられた.身体面の支援は,屋外歩行練習を通じて散歩コースの選定やコース内で注意する箇所の指導を行った.また,自分で散歩に行った場所や時間の記録を行い,訪問時にフィードバックを行いながら定着に努めた.心理面の支援は,行動変容ステージを用いて行った.活動量増加によるメリットや活動量減少によるデメリットの説明,プラス・テンの活動を促し関心期から準備期への移行を図った.そこから活動記録からポジティブなフィードバック中心に実施し,活動継続の促しとセルフモニタリングの定着に努め準備期から実行期への移行を図った.3カ月の訪問リハビリによって屋外の活動頻度が週3,4回と増加しLSAも上昇した.短歌教室への継続的な参加が可能となり,デイサービスへ移行する運びとなり利用終了となった.
【考察】屋外の活動量が増加し定着した要因として,訪問リハビリ開始時から歩行能力が保たれていたことと入院前から習慣化されていた日記を再開することが,活動記録の定着の促進因子になったと考えられる.また,記録を介したフィードバックによりモチベーションの維持も促され,訪問リハビリは動機づけと継続への重要な支援になったと考えられる.今後,活動量を可視化するために活動量計の導入も検討していく.
【倫理的配慮,説明と同意】本発表演題において,倫理的配慮に関する説明をご本人へ口頭説明の上,紙面にて同意を得ている.
【症例紹介】利用者:80歳代,女性 診断名:右大転子部骨折 病歴:2024年X月,自宅内で転倒し急性期病院へ入院し翌日当院へ転院.50日間の入院を経て自宅退院となる.訪問リハビリは週2回で開始.既往歴:頸椎症性脊髄症 Barthel Index:90→95点,EQ-5D:0.656→0.587,Life Space Assessment(LSA):32.5→45,やる気スコア:3→7点,行動変容ステージ:関心期→実行期なお,EQ-5Dは軽度低下を認めたが,最小臨床的重要差未満の変化であった.
【経過】自宅退院時,趣味活動である短歌教室へ参加するための移動能力は保たれていた.しかし,屋外の活動頻度が週1回程度と少なく,LSAは低値であった.そのため今後,歩行能力や運動耐容能が低下するリスクが高く,継続的に短歌教室へ参加するためには屋外の活動量の増加が必要と考えられた.身体面の支援は,屋外歩行練習を通じて散歩コースの選定やコース内で注意する箇所の指導を行った.また,自分で散歩に行った場所や時間の記録を行い,訪問時にフィードバックを行いながら定着に努めた.心理面の支援は,行動変容ステージを用いて行った.活動量増加によるメリットや活動量減少によるデメリットの説明,プラス・テンの活動を促し関心期から準備期への移行を図った.そこから活動記録からポジティブなフィードバック中心に実施し,活動継続の促しとセルフモニタリングの定着に努め準備期から実行期への移行を図った.3カ月の訪問リハビリによって屋外の活動頻度が週3,4回と増加しLSAも上昇した.短歌教室への継続的な参加が可能となり,デイサービスへ移行する運びとなり利用終了となった.
【考察】屋外の活動量が増加し定着した要因として,訪問リハビリ開始時から歩行能力が保たれていたことと入院前から習慣化されていた日記を再開することが,活動記録の定着の促進因子になったと考えられる.また,記録を介したフィードバックによりモチベーションの維持も促され,訪問リハビリは動機づけと継続への重要な支援になったと考えられる.今後,活動量を可視化するために活動量計の導入も検討していく.
【倫理的配慮,説明と同意】本発表演題において,倫理的配慮に関する説明をご本人へ口頭説明の上,紙面にて同意を得ている.
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