セッション詳細
[2BT-03]Ingenuity Pathway Analysis を活用した CAR-T 細胞の機能改変
2024年11月28日(木) 11:45 〜 12:35
第3会場(福岡国際会議場 4F 401+402+403)
司会:世良 実穂(株式会社キアゲン)
QIAGEN Ingenuity Pathway Analysis (IPA) は、高品質な知識ベースと過去の研究の膨大なオミックスデータを活用することにより、自身のオミックスデータの解釈をサポートする。今回は、非常にホットな分野であるキメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor: CAR)T細胞療法分野にフォーカスする。CAR-T 細胞療法は、再発・難治がんに対して治癒を目指せる有望な治療法であるが、持続的な有効性が得られる疾患群は未だ限定的である。現在、CAR-T 細胞の機能を変化させる研究が行われている。合理的な改変を T 細胞に加えるためには、RNA シークエンスなどの網羅的な遺伝子発現データから、T 細胞の終末分化や疲弊といった機能低下と関わる鍵分子を見出す絞り込む過程が重要である。遺伝子発現データをもとにその変動を引き起こす上流の調節分子を IPA で探索することで、CAR-T 細胞の合理的な改良開発に応用できる可能性がある。本講演では IPA に基づき演者らが進める CAR-T 細胞改変の具体例を紹介する。
[2BT-03-02]Ingenuity Pathway Analysis を活用した CAR-T 細胞の機能改変
〇籠谷 勇紀1 (1.慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所がん免疫研究部門)