セッション詳細

[2F-08]【J】タンパク質工学の新しい展開を目指して -スプラ蛋白質工学の創起-

2024年11月28日(木) 19:15 〜 20:30
第8会場(福岡国際会議場 4F 414)
オーガナイザー:近藤 直幸(関西医科大学)、福井 健二(大阪医科薬科大学)
近年の結晶構造解析のハイスループット化や、構造解析の成功率が高いクライオ電子顕微鏡の台頭、AlphaFoldなどのAIを用いた信頼性の高い立体構造モデル構築の容易化などに伴い、タンパク質科学はここ数年で急速に発展してきている。この発展の恩恵により、タンパク質の形を見てその特徴を知り、古典的なタンパク質工学の実験手法である部位特異的アミノ酸置換法を用いてタンパク質の機能解析を進めることは比較的容易になりつつある。一方で、古典的タンパク質工学の自由度は主にアミノ酸20種類に限られているため、タンパク質の高機能化を目指したり、より詳細なタンパク質の作用機序を解析するには限界があった。本フォーラムではタンパク質工学の今後のさらなる発展を目指し、既存のタンパク質機能の自由度を超越する方法論や実際の実験例を紹介し、新しいタンパク質工学「スプラ蛋白質工学」の確立に向けた議論を進めたい。