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[2F-11]【J】分子生物学にもとづくCOVID-19の検証と総括

2024年11月28日(木) 19:15 〜 20:30
第11会場(福岡国際会議場 2F 202)
オーガナイザー:新田 剛(東京理科大学)、掛谷 英紀(筑波大学)
COVID-19の流行による社会的混乱においては、感染症や疫学の専門家が政策決定に深く関与した一方、分子生物学の専門家は発言の機会をほとんど与えられなかった。そのため、COVID-19対策は統計データなどマクロの数字に基づいた議論に終始し、ウイルスやワクチンの分子的特徴に基づく科学的知見は反映されなかった。SARS-CoV-2の塩基配列に注目すれば、スパイクへのFurin切断部位の不自然な挿入やヒトACE2受容体に最適化された結合力などから、従前の人獣共通感染症とは全く異なる様相の感染拡大が起きることは、入国制限実施の遥か前から予想できた。また、ワクチンはコロナウイルスに対して長期的な効果が期待できないこと、さらに逆効果の可能性や頻回接種に伴う健康への悪影響の可能性についても、生命科学の基礎的知識から予見されていたことである。社会的な混乱が終息しつつある今、これまでの感染対策が本当に正しかったのかを科学的な観点から検討することは、将来の感染症に備えるうえで必要不可欠である。本フォーラムでは、COVID-19対策を免疫学、ウイルス学、バイオインフォマティクスの観点から検証・総括することをめざす。