セッション詳細
[1AS-04]【J】異種生物同士の相互作用がもたらす「延長された表現型」研究の最前線
2024年11月27日(水) 9:00 〜 11:15
第4会場(福岡国際会議場 4F 404+405+406)
オーガナイザー:丹羽 隆介(筑波大学)、勝間 進(東京大学)
自然界では、ある生物の遺伝情報が、他種の生物の表現型として発現していると解釈される現象が、特に寄生や内部共生といった近接的な生物間相互作用において普遍的にみられる。このような現象は、Dawkins (1982) によって提唱された「延長された表現型」の典型例である。ところが、その具体的なメカニズムについてはほとんど理解が進んでいない。本シンポジウムは、近年の技術革新を援用して難航不落であった非モデル生物による「延長された表現型」の分子機構研究の最前線を紹介することを目的とする。
Introduction
[1AS-04-01]バキュロウイルスによる宿主行動操作の分子機構
○勝間 進1、國生 龍平1、疋田 弘之2 (1. 東大・院農・生産環境生物学、2. 京大・化研・バイオインフォマティクスセンター)
[1AS-04-02]寄生虫ハリガネムシ類による宿主行動操作の分子機構とその進化
○佐藤 拓哉1、西野 貴騎1、森山 実6、三品 達平2、邱 名鍾3、岩谷 靖4、深津 武馬6、岡田 龍一5、佐倉 緑5 (1. 京大・生態研セ、2. 九大・院農、3. 国立台湾大・昆虫、4. 近大・工、5. 神戸大・院理、6. 産総研・生物)
[1AS-04-03]昆虫が誘導する植物の「延長された表現型」 -虫こぶに棲む社会性アブラムシの昆虫-植物間相互作用-
○沓掛 磨也子1、植松 圭吾2、森山 実3、深津 武馬3 (1. 産総研・細胞分子、2. 慶應大・法・生物、3. 産総研・生物プロセス)
[1AS-04-05]オス殺し細菌と宿主との性を巡る進化的攻防
林 正幸1、長峯 啓佑1、新井 大2、ホーネット エミリー2、ハースト グレッグ2、○陰山 大輔1 (1. 農研機構、2. リバプール大)
[1AS-04-06]昆虫共生体によるオス殺しの分子機構:その共通性と多様性
○春本 敏之1、和多田 正義2、陰山 大輔3 (1. 京大・白眉・生命、2. 東京都立大・生命、3. 農研機構・生物機能)
[1AS-04-07(1P-648)]ショウジョウバエ成虫原基の縮退を誘導する寄生蜂Asobara japonicaの毒タンパク質の同定と寄生成功への貢献
上山 拓己1、島田 裕子1、森 一葉2、谷 直紀3、竹股 ひとみ2、藤井 美月2、高巣 晃4、片山 南美2、桑原 嵩佳2、清家 和樹2、松田-今井 典子5、千田 俊哉4、勝間 進5、中村 輝3、○丹羽 隆介1 (1. 筑波大学・TARA、2. 筑波大学・生物、3. 熊本大学・発生医学研、4. 高エネ研、5. 東大・農)