セッション詳細
[3PS-17]【J】やっぱり大事なTORシグナリング ~複層的TORの包括的理解へ向けて~
2024年11月29日(金) 16:45 〜 19:00
第17会場(マリンメッセ福岡B館 2F 会議室2-2)
オーガナイザー:谷川 美頼(浜松医科大学)、中津海 洋一(名古屋市立大学)
TORキナーゼは、2つの独立した複合体、TOR複合体1(TORC1)およびTOR複合体2(TORC2)を形成し、栄養・増殖因子・ストレスなど細胞内外の増殖関連シグナルを検知・統合して細胞の代謝を制御する。そのため、TORは広汎な生理機能の制御に関わるのみならず、その機能の破綻はさまざまな病理現象の基盤ともなっている。本シンポジウムでは、様々なモデル生物を用いたTORの制御機構とその生理機能に迫る試みから、TOR複合体のタンパク質設計およびTOR阻害薬ラパマイシンの臨床応用まで、最新の研究成果を紹介して今後の展望をシェアしたい。
Introduction
[3PS-17-01]酵母は液胞とミトコンドリアに独立して制御されるTORC1プールを有する
○谷川 美頼1、山濱 由美1、外山 美奈1、岡田 悟2、前田 達哉1 (1. 浜松医科大学・医、2. 九州大学・院・医)
[3PS-17-02]分裂酵母におけるアンモニウムトランスポーターの生理機能とTORC1経路による制御機構の解明
○中瀬 由起子1、ン シェット リー1、両角 佑一1、柴谷 愛由1、蓬田 健1、渡辺 大輔1、高木 博史1、塩﨑 一裕1,2 (1. 奈良先端科学技術大学院大学、2. カリフォルニア大学デービス校)
[3PS-17-04(3P-459)]生細胞内でmTORC1活性を時間操作するための化学遺伝学ツールの開発
○小松 直貴1、宮脇 敦史1,2 (1. 理研・脳センター、2. 理研・光量子センター)
[3PS-17-05]構造モデルに基づいた合理的改造により出芽酵母TOR複合体の機能に迫る
○小杉 貴洋1,2,3 (1. 自然科学研究機構 分子科学研究所、2. 総合研究大学院大学、3. JST さきがけ)
[3PS-17-06]栄養応答因子mTORC1のRNAスプライシングを介した成長・寿命制御機構
○小川 貴史1、Blackwell T. Keith 2、水沼 正樹1 (1. 広大・院統合生命・生物工学、2. ハーバード医学大学院・ジョスリン糖尿病センター)