セッション詳細
[3AS-03]【J】レトロエレメント、敵か味方か
2024年11月29日(金) 9:00 〜 11:15
第3会場(福岡国際会議場 4F 401+402+403)
オーガナイザー:中川 草(東海大学)、志浦 寛相(山梨大学)
レトロエレメント(RE)はRNAからDNAに逆転写されゲノムに挿入された因子で、LINEやウイルスに由来するものもあり、ヒトを含めた様々な生物のゲノムに存在する。REは通常はエピジェネティックな機構により転写が抑制され機能しない「ゴミ」と考えられていた。しかし、多くの研究が進み、REが様々な疾患に関与する「敵」としての一面を持つと同時に、各種生物の組織の発生・生理機能に重要な役割を果たす「味方」としても機能することが分かってきている。本シンポジウムではREによりもたらされたゲノム機能が関わる生命現象についての最新知見を報告・議論したい。
Introduction
[3AS-03-01]HSV-2 感染に対する内在性レトロウイルスの機能
Mao Tianyang2、Jayewickreme Radeesha2、Philbrick William 2、Treger Rebecca2、Lu Peiwen2、Dong Huiping2、Bodykevich Grace 1、Villarey Kaila 1、Dang-Lawson May1、Guild W. Austin1、Lau Tatiana1、Iwasaki Akiko 2、○Tokuyama Maria1 (1. The University of British Columbia、2. Yale University School of Medicine)
[3AS-03-04(3P-922)]FGFR1遺伝子へのレトロトランスポゾン挿入変化は先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の発症原因となる
○黒木 陽子1,2,3、澤野 堅太郎4、鈴木 江莉奈5、荻原 康子5、長崎 啓祐4、深見 真紀3,5 (1. 国立成育医療研究センター研究所・ゲノム医療研究部 、2. 国立成育医療研究センター研究所・共同研究管理室、3. 国立成育医療研究センター研究所・ダイバーシティー研究室、4. 新潟大学医歯学総合病院 小児科、5. 国立成育医療研究センター研究所・分子内分泌研究部)
[3AS-03-05(3P-144)]piRNA抑制を逃れたRE springerによるゲノムワイドなN末端欠損型新規タンパク質アイソフォーム産生機構
○盛藤 舞1、森田 亨2、竹内 力3、岩崎 由香3、塩見 美喜子1 (1. 東大・院理・生物科学、2. 横浜市立大・医学部、3. 理研 IMS)
[3AS-03-06]植物はトランスポゾンと遺伝子をどのように識別するのか -エピゲノムパターン形成におけるヒストンH2Aバリアントの寄与-
小田 頌子1,2、角谷 徹仁2、○藤 泰子1,2 (1. 科学大・生命理工、2. 東大・院理・生物科学)