講演情報

[3K0201-07-05]長登銅山古代採掘跡の定量解析

○久間 英樹1、福岡 久雄2、佐野 京翼3 (1. 九州大学総合研究博物館、2. 東京電機大学、3. 松江工業高等専門学校)
司会:小松 美鈴(甲斐黄金村・湯之奥金山博物館)

キーワード:

長登銅山、3次元レーザ測定、古代採掘跡

日本各地には、古代から近代にいたる鉱山坑道跡が多数存在している。これまで本研究では、坑道内を3次元レーザ測定して、採掘方向、形状、採掘体積など、各種定量データを取得してきた。得られた定量データから採掘状況を把握し、鉱山遺跡を定量的に再評価してきた。今回、山口県美祢市に位置する長登銅山「榧ヶ葉山山頂付近」の古代採掘跡である露頭掘1号の3次元レーザ測定を行った。長登銅山は、奈良の大仏の原料である銅の採掘場所である。2003年7月には国史跡に指定されている。これまでの調査で露頭掘1号の底部には鍾乳洞内から鉱石を採掘した坑道跡が確認されている。また、坑道内からは8世紀前半の須恵器杯の破片も採集されている。本調査では、露頭掘1号と周辺地形の相互関係を把握するために3次元レーザ測定を実施した。その過程で、従来発見されていなかった坑道の存在を確認した。本発表では、これらの定量解析結果を報告する。