講演情報
[P006A [発表後半]]カンラン石鉱物を用いた二酸化炭素の固定反応メカニズムの解明
○中村 海斗1[修士課程]、菅井 裕一1、江崎 丈裕1、タンバリア セオドア1 (1. 九州大学)
キーワード:
二酸化炭素、カンラン石、鉱物炭酸化、二酸化炭素分離回収
水性鉱物炭酸化法は、ケイ酸塩鉱物と水相中に存在する二酸化炭素を反応させ、炭酸塩として長期安定に炭素を固定できる手法であり、二酸化炭素除去技術の一つとして注目されている。天然鉱物であるカンラン石は理論的に高い炭素固定ポテンシャルを有する。一方で、反応速度が遅いことが実用化に向けた課題である。この反応速度は、炭酸化反応に先行するケイ酸塩鉱物からの金属イオンの溶出挙動に影響を受ける。本研究では、カンラン石を含めたケイ酸塩鉱物を用いた水性鉱物炭酸化法における反応機構の解明を目的とした。カンラン石は多成分鉱物であり、反応機構の解釈が複雑となる。この影響を分離するため、金属成分を単独で含有する単物質ケイ酸塩を比較対象とした。本研究では、カンラン石粉末、ケイ酸カルシウム粉末、およびケイ酸マグネシウム粉末を対象とし、複数の溶液条件下で反応実験を実施した。反応前後の溶液pH変化を指標として金属イオン溶出量と二酸化炭素固定量を算出した。得られた結果に基づき、水性鉱物炭酸化反応における溶解および炭酸化挙動の特徴を検討した。
