講演情報
[P007A [発表前半]]低重力環境下における月面溶岩チューブの力学的安定性評価
○藤井 俊汰1[修士課程]、船津 貴弘、笹岡 孝司1、島田 英樹1、濵中 晃弘1 (1. 九州大学)
キーワード:
月面開発、溶岩チューブ、有限要素法解析、岩盤工学
NASAをはじめとする各国宇宙機関による月面開発計画が本格化している。しかし、月面環境は太陽フレアによる放射線被ばく、昼夜の極端な温度変化(-170℃~130℃)、レゴリス粉じんなど、人類の長期滞在には多くの課題が存在する。これらの課題解決策として、月面に存在する溶岩チューブの利用が注目されている。溶岩チューブは、溶岩流の表面が先に冷却固化し、内部の溶岩が流出することで形成される自然空洞である。数メートルの岩盤による放射線遮蔽効果、地下空間による温度緩衝効果(-20℃程度で安定)、既存空間利用による建設コスト削減など、多くのメリットを有する。本研究では、RS2を用いて岩盤工学的観点から月の溶岩チューブの力学的安定性評価を行った。解析では、地球重力場および月重力場を対象として応力分布や安全率を比較するとともに、岩盤物性値の不確実性が安定性評価に及ぼす影響について感度解析を実施した。本報告では、これらの解析結果をもとに、月面地下空間利用の実現可能性について岩盤工学的観点から考察する。
