講演情報

[P017B [発表前半]]リサイクル製錬由来の塩化浸出残渣からの銀回収

○鈴木 大翔1[修士課程]、荒川 和也1,2、柴山 敦1 (1. 秋田大学、2. DOWAメタルマイン(株)製錬技術センター秋田/秋田大学派遣)

キーワード:

リサイクル製錬、湿式製錬法、銅アノードスライム、銀、塩化銀

現在、リサイクル製錬における貴金属回収は乾式工程が主流である。しかし、乾式工程は高温酸化反応を伴うためCO₂排出量が多く、人体に有害な煙灰などが発生し環境負荷が大きい。また、リサイクル製錬で発生した硫酸浸出貴金属含有残渣(銅アノードスライムに相当)にはSnおよびSbが合計で約 25%含まれており、煙灰発生や難処理スラグ化などの操業上の問題を引き起こしている。そのため、低環境負荷型の新たな貴金属回収プロセスの開発が求められている。本研究では、リサイクル製錬で発生した硫酸浸出残渣に塩化浸出を適用し、得られた塩化浸出残渣から銀の回収を試みた。まず、塩化浸出残渣中に共存しているSnとSb を分離するためにアルカリ浸出を行い、SnおよびSbの浸出を検討した。また、アルカリ浸出により浸出残渣中の AgCl が Ag₂O に変化し酸に可溶になることを利用し、最終的には硝酸浸出による銀回収を検討した。