講演情報

[P022B [発表後半]]TDGA含浸吸着材を用いた抽出クロマトグラフィー法によるRh,Ir,Ptの選択的相互分離

○谷澤 那由太1[修士課程]、新井 剛1、山田 彰一2、日向 敏夫2 (1. 芝浦工業大学、2. 有限会社ケミカル電子)

キーワード:

抽出クロマトグラフィー、白金族、TDGA、クロロ錯体、湿式プロセス

Rh,Ir,Ptに代表される白金族元素は,自動車排ガス浄化触媒,電子材料および各種化学触媒に不可欠な重要金属であり,二次資源からの高効率な分離・回収技術の確立が求められている.一方,これらの元素は塩酸系溶液中で多様なクロロ錯体を形成し,化学的性質も類似するため,相互分離は容易ではない.従来の湿式精錬プロセスでは,沈殿分離や溶媒抽出を組み合わせた多段階操作が必要であり,工程の簡素化と薬剤使用量の低減が課題である.本研究では,Rh,Ir,Ptの相互分離を目的として,TDGAを含浸した吸着材を用いる抽出クロマトグラフィー法を検討した.塩酸濃度が各元素の吸着挙動に及ぼす影響を評価した結果,TDGAは特定の塩酸濃度域において元素間で異なる親和性を示した.さらに,カラム通液試験により,線速度1,3 cm/minにおいてRh,Ir,Ptの保持挙動に明確な差異が認められ,単一カラム操作による連続的相互分離プロセスの構築が可能であることが示唆された.