講演情報
[P023B [発表前半]]複合型陽イオン交換体SiSCRを用いた希土類元素の高速吸着と錯形成溶離による群分離
○昼間 康佑1[修士課程]、新井 剛1、山田 彰一2、日向 敏夫2 (1. 芝浦工業大学、2. 有限会社ケミカル電子)
キーワード:
イオン交換、陽イオン交換樹脂、レアアース回収、都市鉱山、錯形成剤水溶液
希土類元素は,磁性材料,電子材料およびエネルギー関連材料に不可欠なレアメタルであり,使用済み製品や未利用資源からの効率的な分離・回収技術の確立が求められている.従来の有機高分子系イオン交換樹脂は,液性変化に伴う膨潤・収縮やカラム圧力損失が課題であり,高速通液に適した吸着材の開発が重要である.本研究では,多孔性SiO₂粒子にスチレン・ジビニルベンゼン共重合体を被覆し,スルホン酸基を導入した複合型陽イオン交換体SiSCRを用いて,Y(III),La(III),Nd(III),Dy(III)の吸着・溶離挙動を評価した.0.01~1 M HCl中での吸着試験により,塩酸濃度の増加に伴い吸着性能は低下し,選択性はLa(III)>Nd(III)>Dy(III)>Y(III)の順となった.また,いずれの希土類元素も10分以内に吸着平衡へ到達し,SiSCRの迅速な吸着応答が確認された.さらに,SiSCR充填カラムに錯形成剤水溶液を通液することで,高い回収率を維持しつつ,Y(III)・Dy(III)群,Nd(III)群,La(III)群への分離が可能であることが示された.
