講演情報
[P025B [発表前半]]ピリジン型陰イオン交換体を用いたLIB浸出液中遷移金属の吸着分離特性
○坂井 大悟1[修士課程]、新井 剛1 (1. 芝浦工業大学)
キーワード:
陰イオン交換体、鉄、コバルト、カラム、遷移金属分離
リチウムイオン電池(LIB)の普及に伴い,使用済み電池からのLi,Co,Ni,Cu,Fe等の有価金属を回収する湿式リサイクル技術の確立が求められている.LIBの酸浸出液には複数の金属イオンが共存するため,後段のLi回収や不純物制御の観点から,遷移金属の選択的分離が重要である.本研究では,塩酸濃度に応じた金属クロロ錯体の形成に着目し,ピリジン型陰イオン交換体によるLIB浸出液中金属イオンの吸着分離特性を検討した.0.1~9 M HCl中において,Fe,Co,Ni,Cuの単元素系および多元素共存系吸着試験を行い,塩酸濃度および共存元素が吸着挙動に及ぼす影響を評価した.その結果,FeおよびCoは高塩酸濃度域で比較的高い吸着性を示し,NiおよびCuとは異なる吸着挙動を示した.さらに,カラム通液試験および異種吸着材との組合せにより,FeとCoを中心とする遷移金属の分離回収条件を検討した.本発表では,LIB浸出液を想定した塩酸系溶液からの遷移金属分離におけるピリジン型陰イオン交換体の適用性について報告する.
