講演情報
[P032B [発表後半]]高電流密度電解に向けた高温熱水条件における硫酸浴中での銅の電気化学的挙動の理解
○阪野 紘大1[修士課程]、岸本 章宏1、安田 幸司1、宇田 哲也1 (1. 京都大学)
キーワード:
銅電解、高温熱水、高電流密度
近年、貴金属価格が上昇しており、銅精錬工程の高速化が求められている。常温での拡散の促進などによる高電流密度化への試みは限界に近く、画期的な手法による高速化が必要となっている。そこで、我々は、100℃を超える高温熱水条件に着目し、高温高圧下で硫酸浴を用いることで高電流密度化を試みた。文献では、CuSO₄の溶解度の増加が示され、本研究では特に、約4気圧、140~150℃の高温熱水環境における、Cu²⁺イオンの物質移動特性および電析挙動を評価した。60℃から150℃への温度上昇に伴い、Cu²⁺イオンの見かけの拡散係数の増加と拡散限界電流の増加が示された。しかし、60℃の約100mA/cm²による電解(添加剤を含まない電解液)と比べて、140℃の約70mA/cm²による電解の方が、より高濃度な電解液であるにも関わらず、陰極エッジ部に樹枝状析出物が観察されるなどの電析形態の悪化が見られた。当日は、解析結果の詳細を報告する予定である。
