講演情報

[1204]TiO2−層状遷移金属酸化物複合体によるリグノセルロース系バイオマスの光改質反応

○齊藤 寛治1,2、田家 夏希1、進藤 昌3,4、小笠原 正剛1、加藤 純雄1 (1. 秋田大学、2. 早稲田大学各務記念材料技術研究所、3. 秋田県総合食品研究センター 、4. 秋田県立大学)
司会: 松山清(福岡工業大学)

キーワード:

リグノセルロース系バイオマス、光触媒、水素

半導体の光励起キャリアを利用したセルロースの有用物質(水素、単糖類や有機酸)への転換は資源循環の観点から注目を集めている一方、反応効率の低さが課題となっている。反応効率向上のために一般的には厳しい反応条件が用いられる一方、最近我々は酸化チタン(TiO2)光触媒とある種の層状遷移金属酸化物が水中で自己集積することで形成する複合体が、温和な条件下で効率よくセルロースを水素へと転換することを見出している。
 本研究では、その有効利用が課題となっている稲藁・籾殻といった未利用農産物、あるいは種々の木質バイオマスを対象とし、我々が開発した複合材料による高付加価値化を検討した。反応のさらなる効率化に向けた指針を獲得するため、酸化チタンと複合化する層状遷移金属酸化物の構造を制御し、その材料的特徴と活性を関連づけた。さらに、稲藁及び籾殻については種々の粉砕手法を検討し、リグノセルロース系バイオマスの形態・構造制御の観点からの反応効率化を企図した。