講演情報
[P048B [発表後半]]色素前駆体の電気化学的その場重合により作製した色素増感太陽電池
○清水 明優1[修士課程]、北山 幹人1 (1. 福岡工業大学)
キーワード:
色素増増感陽電池、色素前駆体、電気化学的その場吸着、ポリピリジン、ポリピロール
Ru錯体色素を用いた色素増感太陽電池(DSSC)はRuがレアメタルであるため、有機色素を用いたDSSCが盛んに検討されてきたが、色素の合成工程が煩雑であるため高コストであるという課題がある。π共役系ポリマーである黒色色素メラニンやポリドーパミンはすべての溶媒に不溶であるため、TiO2膜への吸着が困難である。よって、これら色素の前駆体であるL-DOPAやDAをTiO2電極表面で電気化学的に「その場」重合を行うことにより、TiO2膜に色素を吸着させる手法を検討してきた。最近、カテコール基で配位結合する有機色素は、TiO2伝導帯への励起電子の移動が困難であることから、極めて変換効率が低いこと、Nを含む複素共役系の色素は励起電子の移動が容易であることが示された。本研究は、Nを含む複素共役系分子を前駆体として用い、TiO2電極表面で電気化学的に「その場」重合を行うことにより色素を吸着させたDSSCの開発を目的とする。ピリジンを前駆体として用いた場合、僅かに着色を観察したが、増感効果は確認されなかった。ピロールを前駆体として用いた場合、短時間で黒色色素が形成されたが、色素はTiO2膜上ではなく導電性ガラス面に優先的に吸着するため、TiO2膜が剥がれ落ちる現象が確認された。
