講演情報

[P055C [発表前半]]海水微生物浮遊選鉱における黄鉄鉱浮遊抑制のための鉄酸化細菌の最適な細胞数条件

○花木 元平1[修士課程]、清水 佑馬1、牧田 寛子1、三浦 響2、淵田 茂司1 (1. 東京海洋大学、2. 神奈川工科大学)

キーワード:

海水微生物浮遊選鉱、鉄酸化細菌、黄鉄鉱浮遊抑制、細胞数条件、細菌吸着

銅鉱石の低品位化と鉱業用淡水の利用制約により,未処理海水を用いた黄銅鉱浮遊選鉱が重要となっている。通常,脈石鉱物である黄鉄鉱の浮遊抑制効率が認められるpH 10以上の条件では,緩衝作用による薬剤消費量の増大や沈殿する無機塩類による黄銅鉱の分離効率低下が課題である。この解決策として,海洋性鉄酸化細菌の黄鉄鉱への選択的吸着によりpH調整なしで黄鉄鉱の浮遊抑制を達成できることがわかっている。淡水性鉄酸化細菌では,細胞数増加に伴う抑制効率向上が報告されている一方で,海洋性鉄酸化細菌における細胞数と抑制効率の関係は明らかにされていない。本研究では,細胞表面の濡れ性が異なるThalassospira sp. TF-1株とMariprofundus sp. E-4株を用い,異なる細胞数条件において模擬鉱石のカラム浮遊選鉱試験と吸着細胞数測定試験を行った。各試験結果から溶液中の細胞数濃度,黄鉄鉱への吸着細胞数および浮遊抑制効果の関係を評価した結果,黄鉄鉱との親和性が高い菌種ほど少ない細胞数でも高い浮遊抑制効果を示すことが明らかとなった。