講演情報
[P060C [発表後半]]自己ドープによってTi(III)を付与した酸化チタンナノチューブ膜が有するSe(VI)の還元活性
○島田 有紗1[修士課程]、小崎 朱有斗1、松岡 知彦1、笠井 颯一郎1、岡田 敬志1 (1. 福井大学)
キーワード:
酸化チタンナノチューブ、セレン酸、自己ドープ
農業、鉱業、火力発電、ハイテク製造業等から、水環境中へのセレン放出(主にSeO42-やSeO32-)が懸念されている。石炭採掘場からのセレンの長距離移動が報告され、水生生物へのリスクも指摘されている。共沈法などによるセレン除去では、セレンを含む固形物が発生し、その管理が必要である。一方、電解還元法は、排水から再利用可能な単体セレンを回収できる利点がある。電解において酸化チタンで被覆されたカソードを用いると、還元活性が低いとされるSe(VI)も効果的にSe(0)に還元される。NH4F含有エチレングリコール浴中でチタン板を陽極酸化して得られる非晶質の酸化チタンナノチューブ(TNT)膜は、より高いセレン還元活性を有する。このTNT膜にTi(III)が存在すると、電解還元とともに化学的なセレン還元も進行すると予想している。そこで膜内のTi(IV)の一部をTi(III)に還元し(自己ドープ)、セレン還元能への影響を調べた。ポテンショ/ガルバノスタットを用い、硫酸浴中でTNT被覆チタン(作用極)に-1.0VvsAg/AgClの電位を印加後、TNT膜の電荷移動抵抗、セレン還元能や吸着能を評価した。
