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[P065C [発表前半]]藍藻バイオマスシートを用いた酸性クロム含有水からの六価クロム除去挙動の評価

○山口 卓1[修士課程]、福島 康之2、岩井 久典3、所 千晴1,3、髙谷 雄太郎1,3 (1. 東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻、2. 株式会社IHI 技術開発本部 技術基盤センター物理・化学技術部、3. 早稲田大学 理工学術院 創造理工学部)

キーワード:

六価クロム、藍藻、排水処理、吸着、バイオソープション

酸性条件下で存在する六価クロムは高い移動性と毒性を有するため,操作性が良く低環境負荷な除去手法の開発が求められている.本研究では,藍藻由来バイオマスをシート状に成形した材料に着目し,酸性六価クロム含有水からの除去挙動を評価した.pH 2条件での吸着試験により,藍藻シートが六価クロム濃度を低下させることを確認した.また,処理後試料の表面分析から,表面官能基がクロム種の吸着に関与する可能性が示された.さらに,一部が三価クロムへ変化し.表面に保持される挙動も確認された.これらの結果は,藍藻シートによるクロム除去が,単純な物理吸着のみではなく,表面官能基との相互作用およびクロムの価数変化を伴う複合的な過程で進行することを示している.特に,酸性条件下でプロトン化した表面官能基が陰イオン性の六価クロム種の吸着を促し,その後の還元反応および三価クロムの表面保持に寄与した可能性がある.このことから.本材料は有害金属を表面での化学反応を通じて移動性の低い形態へ変化させる処理材料として期待される.今後は,共存イオンが除去性能およびクロム種変化に及ぼす影響を評価し,実排水に近い条件での適用可能性を検討する.