講演情報

[P067C [発表前半]]内生菌を考慮したススキによる鉱山集積場の土壌形成過程の解明

○松代 雄太1[博士課程]、山路 恵子1、土山 紘平1、春間 俊克2、新開 啓3、黒嶋 章太3、山縣 三郎3、富山 眞吾4 (1. 筑波大学、2. 森林研究・整備機構 森林総合研究所、3. 三菱マテリアル株式会社、4. 北海道大学)

キーワード:

鉱山、緑化、微生物、重金属、修復

鉱山跡地では、重金属や貧栄養などの環境ストレスが植物の生育を阻害し、植生遷移を停滞させる例が見られる。調査地の鉱山集積場には遷移初期草本のススキがパッチ状に自生しており、ススキのパッチ形成がアカマツの定着を促進している。先行研究から、ススキは土壌に有機物を蓄積することで、土壌肥沃度の向上や重金属毒性の軽減、土壌微生物相の発達に寄与することが明らかとなった。ススキによる土壌形成が、他の植物への遷移を助長する可能性が考えられる。調査地には、大小様々なススキのパッチが存在し、パッチの発達過程を観察することができる。本研究では、 裸地、小さなパッチ、大きなパッチを対象に、土壌の物理化学性及び微生物相を分析することで、パッチの発達に伴う土壌環境の変化を明らかにする。また、大小のパッチからススキを採取し、根に生息する微生物(内生菌)を分離することで、内生菌がススキの生育及びパッチの発達に与える影響を考察する。植物・土壌・微生物の相互作用に基づいたススキによる土壌形成過程の解明は、持続可能な鉱山の緑化策に基礎的知見を提供すると考える。