講演情報
[P072C [発表後半]]鉱山跡地に生育するミゾソバの内生細菌が関与した金属耐性機構の解明
○谷内 美月1、盧 星燕1、土山 紘平1、春間 俊克2、山路 恵子1 (1. 筑波大学、2. 森林研究・整備機構 森林総合研究所)
キーワード:
siderophore、内生細菌、鉄、ミゾソバ、鉱山跡地
ミゾソバは鉱山跡地の沼に生育する湿生植物であり, 生根・枯死根において高濃度のFeを蓄積していることが確認されている. また, 根に生息する内生細菌は金属元素と錯体形成するsiderophoreを産生し, 宿主植物の金属耐性を増強させることが報告されている. 本研究では, 根に生息する内生細菌のsiderophore産生能を評価し, 本植物の金属耐性の増強に内生細菌が寄与するのかを明らかにすることとした. 2023年8月に生根及び枯死根から内生細菌を分離しsiderophore産生能を比較したところ, siderophore産生能を示した内生細菌の割合は枯死根と比較し生根で高いことが明らかとなり, 内生細菌が本植物のFe耐性の増強に寄与していると考えられた. 接種試験の結果, 高いsiderophore産生能を示した内生細菌Herbaspirillum huttienseは, ミゾソバの成長及び栄養元素吸収を促進させた. また, 成長促進により植物体内の金属濃度を低下させ, 本植物の金属耐性を増強させることが確認された. 今後は本内生細菌の産生するsiderophoreを同定し本植物のFe耐性へ及ぼす影響を明らかにする.
