講演情報
[P076C [発表後半]]石灰石鉱山の緑化促進に向けたストルバイト担持生物炭の作成とカルシウム除去能力の評価
○内田 彩音1[学士課程]、菅原 一輝1 (1. 北九州市立大学)
キーワード:
石灰石鉱山、ストルバイト、生物炭、緑化
日本は石灰石の自給率が100%である一方、全国で行われている露天採掘が大規模な環境改変を引き起こしている。採掘跡地の土壌は植物の成長に必要な栄養元素が少なく、石灰岩由来の塩基性環境であるため植物の生存が極めて難しい。したがって、環境修復のために植物の生長を阻害する化学的要因を緩和し、効率的に栄養供給とpH制御が可能な緑化技術の確立が必要である。当研究室の先行研究では、成長の早い早生桐に着目し、石灰石鉱山跡地でも生育可能であることを確認している。しかし同時に、土壌中の可給態カルシウム濃度と桐のバイオマス重量は反比例し、成長に悪影響を及ぼすことも明らかになった。貧栄養かつ塩基性環境下でも生長速度を維持するために、本研究では元素を吸着可能な生物炭の表面に植物の主要栄養素である窒素とリンを含む鉱物であるストルバイトを担持させることで、植物への栄養元素の供給と土壌中の可溶性カルシウムによる生長阻害の低減を両立させる材料の作成を目的とした。生物炭の種類を変えてストルバイトの担持量を評価し、さらに作成した各種ストルバイト担持生物炭がそれぞれ除去可能なカルシウム量を評価した結果について発表する。
