講演情報

[P078C [発表後半]]ウンリュウヤナギのNi吸収量向上を志向した有機酸分泌植物による土壌中Niの溶出促進作用の検討

○竹之内 堅斗1[修士課程]、佐藤 かさね2、菅原 一輝1 (1. 北九州市立大学、2. 株式会社本田技術研究所)

キーワード:

ファイトマイニング、有機酸分泌植物、可給態Ni

ニッケル(Ni)は蓄電池などに用いられる重要な金属であるが、日本では輸入に依存しており、国内での安定供給が課題である。本研究ではNi回収法として、植物の機能を活用するファイトマイニングに着目した。本手法は、採掘を行わないため低環境負荷の技術として期待されるが、日本では本技術に適用可能な植物が報告されておらず、実施例はない。そこで本研究では、本技術への適用可能な植物を選定するため、ウンリュウヤナギ(Salix matsudana var. tortuosa)の水耕及び土耕条件におけるNi吸収実験を行った。その結果、水耕条件においては高いNi吸収・蓄積能を示したものの、土耕条件でのNi吸収は制限された。要因として、水耕栽培条件ではNiは主にNiイオンとして存在するが、土環境では酸化鉄や有機酸などと結合した形態でも存在するため、植物が利用可能なNiが限られていたと考えられる。この結果より、本植物のNi吸収促進を目的として、根から有機酸を分泌する植物によるNi溶出の増加について検討した。本発表では、ウンリュウヤナギのNi吸収・蓄積能と有機酸分泌植物による土壌Niの形態変化について報告する。