講演情報
[P080C [発表後半]]パルス放電を用いた小型家電からのリチウムイオン電池回収における分離機構の解析
○桐原 拓司1[修士課程]、成田 麻子1、所 千晴1,2 (1. 早稲田大学、2. 東京大学)
キーワード:
パルス放電、パルスパワー、小型家電、リチウムイオン電池、リサイクル
リチウムイオン電池(LiB)はエネルギー密度が高い点や自然放電が少ない点から小型家電を含む様々な製品に広く使用されている。一方、LiBは衝撃や高温によって熱暴走を起こす危険性があり、LiBの混入によるごみ処理施設の火災が頻発している。火災を防止するためには、破砕前にLiBを製品から取り外す必要があるが、小型家電からのLiB分離は手解体によるものが多く、その人件費や労力の負担は大きい。したがって、小型家電からLiBを安全かつ安価に分離する技術が求められている。これらの背景を踏まえ、本研究では水中パルス放電を用いた小型家電からのLiBの回収を行った。パルス放電とは、瞬間的に高電圧を印加することで生じるマイクロ秒オーダーの放電であり、放電経路近傍に強い衝撃力を発生させることが可能である。この衝撃は金属―樹脂などの音響特性や靭性の異なる材料の分離に適している。本研究では、水中でパルス放電を発生させることによってハンディファンやワイヤレスイヤホン等からLiBを発火させずに短時間で分離することに成功した。また、高速度ビデオカメラによる撮影やシミュレーション解析等を用いて、その分離機構について考察した。
