講演情報

[P081C [発表前半]]NaOHおよびNa2CO3を融剤に用いた低品位アルミニウムドロスのアルカリ溶融処理

○高木 笙1[修士課程]、豊桑 智也1、長谷川 立樹1、村山 憲弘1、平木 岳人2 (1. 関西大学、2. 富山大学)

キーワード:

アルミニウムドロス、アルカリ溶融、アルミン酸ナトリウム、水浸出

アルミニウムドロス(以下、ドロス)とは、金属アルミニウムの溶解工程において発生する副産物である。国内発生量の大部分は金属Alの回収や鉄鋼業での副資材として使用されているが、金属Alの含有率が約30 mass%以下である低品位ドロスは多様な酸化物の混合系であり、ハロゲン化合物等も含まれているため利用価値が低く、複雑な組成でもあるため処理困難な物質である。一方、我が国ではAl鉱石が採掘されないことから、難処理物質である低品位ドロス中のAlを資源化することは、安定的な廃棄物処理と資源安全保障の両面で重要である。 
 本研究は、低品位ドロスにアルカリ溶融と水浸出を施すことで低品位ドロス中のAlをNaAlO2として分離・回収することを目的としている。これまでアルカリ融剤としてNaOHおよびNa2CO3をそれぞれ単独で用いてそれぞれAlを効率よく回収してきたが、アルカリ溶融時の腐食性や高温を要することなどのメリット、デメリットがそれぞれ浮き彫りとなってきた。そこでNaOHとNa₂CO₃の混合物を利用したアルカリ溶融処理により、従来の単独融剤において課題であった腐食性および高温環境を抑制しつつ、低品位ドロス中のAlを分離・回収するプロセスについて検討した結果を報告する