講演情報
[P082C [発表後半]]廃太陽光パネルから回収されるシリコンのAl-Si-Cu系合金への活用
○鈴木 愛枝1[修士課程]、村田 敬1、横手 生成2、渡邊 亮栄2、山口 勉功1 (1. 早稲田大学、2. DOWAエコシステム株式会社)
キーワード:
乾式製錬、高温プロセス、リサイクル、太陽光パネル、シリコン
現在,廃太陽光パネルのリサイクル手法は重量比の半数以上占めるガラスの分離に関するものがほとんどである.しかし,廃太陽光パネルには需要が高まる金属Siが約3 mass%含まれているため,これらの有効活用は不可欠である.本研究では, Cuやその他不純物の許容量が大きいAl-Si-Cu系合金に着目し,廃太陽光パネル粉末試料中の金属SiをAl-Si-Cu系合金の原料として活用できるか乾式プロセスを用いた実験を通して検討した.本実験では,ガラス除去済みの廃太陽光パネル粉末を使用し,粉末中に含まれる金属Siを回収後,得られた金属SiにAlとPbを投入し,高温で加熱溶融することでAl-Si系合金相とPb相に分離した.その後,各相内に含まれる元素を分析し,有価金属のAgとSnをPb相へ回収可能な条件は, 50 mass%Si-Al系合金であることがわかった.さらにAgとSnをPb相へ多く回収するためには, Al-Si系合金に比べて大量のPbを投入する必要があるとわかった. 例えばAl-Si系合金相に比べて10倍の質量のPbを使用した場合, Cu以外の有価金属を80%以上Pb相へ回収できる. 本研究で得られた50 mass%Si-Al系合金相は, JIS規格に規定されるAl–Si–Cu系合金, 特にADC12相当のダイカスト用二次合金原料としての利用が最も現実的であるとわかった.
