講演情報
[1301]坑廃水中に含まれるマンガン除去における炭酸カルシウム相生成の速度論的影響評価
○淵田 茂司1、加藤 聖也1 (1. 東京海洋大学)
司会: 篠田弘造(東北大学)
キーワード:
坑廃水、マンガン、炭酸カルシウム、速度解析
国内の休廃止鉱山で発生する坑廃水の処理では,目的となる金属成分の濃度が一律排水基準値以下となるようアルカリ剤(主に消石灰)によりpHを上昇させ沈殿除去する。坑廃水は鉱山内部において硫化鉱物や炭酸塩鉱物が起源となる事から,夾雑成分として炭酸イオンや硫酸イオンを高い濃度(1000 mg/L~)で含まれる場合があるほか,カルシウムやマグネシウムなど無害な元素も高い濃度で含まれる場合がある。これらはpHの上昇に伴って炭酸カルシウムや硫酸カルシウムなどの無機塩類として沈殿するが,目的元素の沈殿反応におけるこれらの影響は定量的に評価されていない。そこで本研究では,炭酸イオン(1000 mg/L)およびカルシウムイオン濃度(10~1000 mg/L)を含む模擬廃水を作成し,そこに含まれるマンガン(70 mg/L)の除去効率について,pH 6~10における酸化速度と沈殿速度に与える影響を評価した。その中で,炭酸イオンがマンガンの酸化反応を阻害すること,マンガンは方解石との置換型固溶体の生成により効率的に除去されるメカニズムを明らかにした。
