講演情報
[1307]酸性条件下におけるコバルトおよびニッケル回収に適した好酸性微細藻類の探索
○古橋 康弘1、太田 啓之1,2、櫻井 望1 (1. 公益財団法人かずさDNA研究所、2. 株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズ)
司会: 淵田茂司(東京海洋大学)
キーワード:
バイオソープション、好酸性微細藻類、金属リサイクル、リチウムイオン電池
近年、電子産業の発展に伴いレアメタル需要は増加している。しかしながら電子廃棄物中に含まれるレアメタルは含有量が低く、回収コストの高さが課題となっている。そこで本研究では、微生物などを吸着材として用いたバイオソープションに着目した。バイオソープションは沈殿法などの物理化学的手法と比較して薬品使用量を削減できるため、回収コストと環境負荷の低減が期待できる。一方、従来のバイオソープションでは酸性条件下の吸着効率が著しく低下するため、強酸性金属溶出液からの回収への適用が困難となっている。そこで本研究では、強酸条件で増殖可能な好酸性微細藻類を屋外環境から単離し、コバルト(Co)とニッケル(Ni)回収に適した微細藻類株を選定し、吸着条件の影響を検討した。国内の酸性環境から採取した微細藻類をM-Allen培養液(pH 3)中で2%CO2曝気しながら培養を行なった。培養した藻体を1 mM CoまたはNi溶液(pH 3)と混合し、金属回収率を評価した。その結果、pH 3という強酸条件下においても高いCoおよびNi回収率を示す株を複数取得した。またコバルトおよびニッケルに対して高い吸着能を示した株を選定し、吸着時間、pH、温度などの吸着条件が回収率に与える影響を検討した。
