講演情報

[1604]微粉鉱石の選択的凝集を可能とするタンパク質の開発

○岡本 知之1[博士課程]、上田 帆高1、髙野 力1、中島 一紀1 (1. 北海道大学)
司会: 三木一(九州大学)

キーワード:

微粉鉱石、浮遊選鉱、選択的凝集、貴金属、低品位鉱石

ハイテクデバイスで必須となっている非鉄金属は、これを含有する高品位鉱石が枯渇しつつあるため低品位鉱石からの回収も重要となっている。低品位鉱石から金属を回収するには鉱石を細かく砕く必要があるが、細かく砕かれ過ぎた鉱石、特に10マイクロメートル以下の微粉鉱石は、後の工程である浮遊選鉱で効率的に回収できない問題がある。高分子を用いて微粉鉱石を凝集させて見かけの粒径を増大させて浮遊選鉱で回収できるよう試みはあるものの、これらは非特異的に作用するため不要物の微粒子も凝集して浮遊選鉱で回収されてしまう問題がある。
本研究は、金属含有微粉鉱石のみを特異的に凝集させることが可能なタンパク質を開発することを目的とする。具体的には、金属と結合するペプチド/タンパク質、凝集を促すタンパク質、全体を水中で安定化させるタンパク質の、3つを融合した新たなタンパク質の開発であり、この融合タンパク質は金属との結合後に酵素処理によって安定化部が外れることで微粉鉱石の凝集を促す。本報告では、融合タンパク質の創生及びこれを用いた金、プラチナ、パラジウム粒子の特異的な凝集について報告する。