講演情報
[2413]掘削コアのヤング率を簡便に非破壊で測定できる可搬型装置の開発
○伊藤 髙敏1、大島 広策2 (1. 深田地質研究所、2. 東北大学)
司会: 福田大祐(北海道大学)
キーワード:
ヤング率、掘削コア、地殻応力、DCDA、DBC
ヤング率は,岩体あるいは岩盤の力学挙動を理解する上で不可欠な岩石特性の一つである.一般に,掘削で採取した岩石コアを整形した円柱型試験片を,実験室の力学試験機で圧縮変形させ,そのときの応力―ひずみ曲線の勾配からヤング率を求める.一方,コアは,掘削によって地殻応力から解放されて膨張し、わずかに楕円状の断面に変形する.この原理を利用して,コアの断面形状から地殻応力を測定する方法として,DCDA法およびDBC法が最近提案されている.いずれの方法でも,膨張量を地殻応力に換算するためにヤング率とポアソン比が必要となる.特にヤング率は,岩石によって大きく変化するので,コアごとに実測することが望ましい.しかし,従来のヤング率測定法は,上記の通りに煩雑な作業を要するので,時間的にも機材的にも掘削現地での実施は難しく,また試験片作成のためにコアを整形する必要があり,コアのまま保管することができなくなる.そこで本研究では,試験片への整形を要することなく,コアそのものに封圧を負荷し,それに伴う変形ひずみからヤング率を求める方法を考案し,それを具体化するための可搬型装置を開発した.
