講演情報
[2414]菊間国家石油備蓄基地における水封機能向上のための水封水位上昇
山下 貢1、○仙波 優平1、西原 司1、藤本 泰史2、末永 弘3、谷川 晋一4 (1. 日本地下石油備蓄株式会社、2. 株式会社地圏総合コンサルタント、3. 電力中央研究所、4. JX金属探開株式会社)
司会: 福田大祐(北海道大学)
キーワード:
地下石油備蓄基地、水封水位、地下水
地下石油備蓄基地では,岩盤タンク内の原油を自然または人工の地下水圧により封じ込めている(水封方式)。地下石油備蓄基地は日本に3か所あり,3か所のうちの1つである菊間国家石油備蓄基地は,人工水封方式が採用され,5つの独立した水封系統がある。人工水封の管理水位(水封水位)は,高いほど岩盤タンク周辺に作用する水封圧は増加し,水封機能は向上するが,水封水位を過度に上昇させると,水封水供給量の増加および岩盤タンク内への湧水量が増加し,排水処理量の増大を招く。そのため,5系統のうち3つの系統では,これまで水封水位を低く抑えて管理してきた。しかし,近年の異常気象における渇水時の地下水位低下を考慮し,水封水位が管理下限値まで低下するまでの裕度を上げることを目指した。水封水位の上昇試験では,水封水の供給量や,岩盤タンクへの湧水量に極端な影響が出ないことを,3次元浸透流解析を用いた予測解析により確認し,実行した。その結果,一部の水位観測孔では少雨期の水位低下が抑制され,水封水位の下限管理水位までの低下期間に余裕を持たせることができた。
