講演情報
[2501]吉乃鉱山における硫酸還元菌を活用したパッシブトリートメント実導入試験の処理性について
○近藤 正隆1、井口 恒輝1、上野 匡敬1、正木 悠聖1、濱井 昂弥1、石川 信明1、奥山 晃浩1、古谷 尚稔1、佐藤 直樹1 (1. 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構)
司会: 土田恭平(産総研)
キーワード:
酸性坑廃水、パッシブトリートメント、実導入試験、滞留時間、硫酸還元菌
秋田県吉乃鉱山では、坑廃水処理コスト削減等を目的として、2024年から2つの反応槽で最大120 L/minを処理できる規模でパッシブトリートメントの実導入試験を実施中である。本プロセスではもみがらと石灰石を充填した試験槽内において、石灰石による中和とともに硫酸還元菌による硫酸還元反応を活用してZn等を主に硫化物として析出・沈殿させ、槽内に捕捉をしている。処理流量を段階的に増やしていくため、試験槽のA系列には硫酸還元菌の栄養源となる米ぬかを投入して滞留時間を25時間、B系列は米ぬかを投入せず滞留時間を100時間として試験を行った。試験槽の処理水の全Zn濃度はA系列で立ち上げ1年目の冬期間に上昇した一方、米ぬかを追加した2年目は冬期間も処理性が維持され、常に2 mg/Lを下回った。B系列では滞留時間が長いことで嫌気雰囲気が維持され易く、1年目は処理性が良好であったが、2年目には冬期間に栄養源が不足し2 mg/Lを上回った。本発表では異なる滞留時間における硫酸還元プロセスの2年間の進捗についてまとめ、実導入に向けた情報整理を行う。
