講演情報

[2503]バイオマス由来の焼却灰を活用した酸性坑廃水の中和処理

○晴山 渉1、大石 徹2、上野 崇3 (1. 岩手大学、2. 日鉄高炉セメント株式会社、3. 草野産業株式会社)
司会: 土田恭平(産総研)

キーワード:

酸性坑廃水、中和処理、バイオマス、焼却灰

全国各地の休廃止鉱山から発生する酸性坑廃水の処理には、多量の消石灰や炭酸カルシウム等のアルカリ剤を用いた中和処理が行われている。これらのアルカリ剤において、消石灰は製造時、炭酸カルシウムは中和時に多量の二酸化炭素を排出する。そのため、カーボンニュートラル向けた酸性坑廃水の中和処理法の開発が望まれている。 
 筆者らは、アルカリ剤としてバイオマス由来の焼却灰に着目した。焼却灰は一般的に高アルカリ性であるが、バイオマス由来の焼却灰は同じ場所に再び植生が育つことを考慮すると、焼却灰生成時の二酸化炭素の発生は正味ゼロと考えることができる。しかし、様々な物質を混焼した焼却灰では、焼却灰中に含有する汚染物質の管理が難しくなる。そこで本研究では、種々のバイオマスを燃焼させた焼却灰を作製し、中和効果を検討すると共にその化学組成分析を行い、バイオマス由来の燃焼灰が酸性坑廃水の中和処理に適用可能か検証を行った。