講演情報
[3202]MHPアンモニア浸出法の最適化
○葉山 瑞希1、仙波 祐輔1、大塚 啓司1、渡邉 寛人1 (1. 住友金属鉱山株式会社)
司会: 佐々木 秀顕(愛媛大学)
キーワード:
ニッケル、コバルト、マンガン、アンモニア、ニッケル・コバルト混合水酸化物
NiおよびCoの中間原料であるMHP(Mixed Hydroxide Precipitate)は市場流通量が増加しており、これを原料とする効率的なNi回収プロセスの確立が求められている。本研究ではMn含有量の高いMHPを対象に、高スラリー濃度条件下でNi回収率と浸出液中Ni濃度の向上を目的として、アンモニア浸出におけるスラリー濃度の影響および還元剤添加の効果を調査した。併せて、残渣の形態観察、元素分布解析およびMn価数評価を行い、これらの結果と浸出挙動との関係を考察した。非還元条件では、残渣中のNiはMn酸化物相に偏在し、Ni回収率の向上は限定的であった。一方、還元剤の添加によりMn酸化物の還元と炭酸Mnへの再析出が進行し、Niの浸出が促進された。さらに、残渣の含水率の低下とろ過時間の短縮が認められ、還元剤の添加は高スラリー濃度条件における高Ni回収率と高Ni濃度を同時に達成する浸出液の取得、ならびに残渣のろ過性の改善に有効であることを示した。
