講演情報

[3209]FeOx-CaO系スラグを用いた酸化精製による溶銅からの鉄,ニッケル,錫の除去

○荒木 裕登1[修士課程]、村田 敬1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)
司会: 夏井 俊悟(東北大学)

キーワード:

乾式製錬、高温プロセス、銅精錬、リサイクル

現在,使用済みの銅製品の多くは銅精鉱とともに銅製錬でリサイクルされている。銅製錬では乾式製錬と湿式製錬のプロセスを経るため,電気銅を得るまで時間を要する。銅スクラップで不純物濃度の低い95 mass%Cu以上の銅スクラップについては,簡便な乾式精製のみで処理することができれば,リサイクルにおけるプロセスリードタイムを短縮することができる。本研究では,FeOx-CaO系フラックスを用いたFeOx-CaO-Cu2O系スラグにより,銅中のNi,Sn,Feの酸化除去と銅の回収率について,1523 Kで実験により調べた。Ni,Sn,Feを各8000 mass ppm含んだCu合金を80 mass%FeO-20 mass% CaO系フラックスで60分処理することにより,76%のCu回収率でSnを50 mass ppm以下に,Feを100 mass ppm程度まで,Niは1000 mass ppm程度まで低減できることが分かった。Niは分配比とスラグへのロスを考慮して回分処理を計算することで,目標値の50 mass ppmまで除去することは可能であるが、Cu回収率が大幅に低下することが予想される。