講演情報
[3412]エレベータロープの素材と減衰比の関係(自由振動試験による比較)
○松本 隼人1[修士課程]、木下 貴博1、岡村 茂樹1、藤田 聡2、田中 和宏3、小川 哲3、吉田 拓3 (1. 富山県立大学、2. 東京電機大学、3. 東芝エレベータ株式会社)
司会: 井上新也(神鋼鋼線工業㈱)
キーワード:
エレベータロープ、減衰比、自由振動試験
近年の建築物の高層化に伴い,エレベータロープの長尺化が進んでいる.その結果,ロープの固有周期が高層建築物の固有周期に接近し,地震等の外力による共振によってロープが大きく揺れることがある.その場合,ロープが昇降路内の機器に衝突して引っ掛かりや損傷が生じ,エレベータを安全に運用できない問題が指摘されている.この被害を防ぐため,本研究ではロープの内部構造を変更することにより,高い減衰性能を有するエレベータロープ(揺れにくいロープ)の開発を目指している.その開発手法として,実機を模擬した要素試験装置を用いて,様々なロープの自由振動試験を行い,ロープ内部因子が減衰比に及ぼす影響について調査を進めている.これまでの研究では,ロープの減衰比には実機試験,要素試験ともに変位依存性があることや,ロープの構造や素材を変化させることで,減衰比が変化する傾向を確認している.本報では,これまでに得られた各因子の影響に関する結果を整理し,ロープの高減衰化に向けた検討結果について報告する.
