講演情報
[3514]地下貯留層を利用した水素貯蔵における地下微生物の水素消費の可能性について
○五十嵐 柊斗1[修士課程]、菅井 裕一1、江崎 丈裕1、タンバリア セオドア1 (1. 九州大学)
司会: 藤井 孝志(産総研)
キーワード:
地下水素貯蔵、地下微生物、水素消費、硫酸還元菌
水素社会の実現に向けて、地下貯留層を利用した水素貯蔵技術の確立が期待されている。地下水素貯蔵は大規模かつ安全な貯蔵手法として注目されている一方で、地下環境には多様な微生物が存在しており、これらの微生物が水素をエネルギー源として利用することで貯蔵効率を低下させる可能性がある。そこで本研究では、水素を消費する可能性のある硫酸還元菌(SRB)を対象に、水素消費挙動の評価と抑制手法の検討を行った。水素雰囲気下でSRBを培養し、水素濃度の経時変化を測定することで、水素消費挙動を評価した。その結果、SRBが増殖可能な環境では水素が顕著に消費されることを明らかにした。また、水素消費に影響を及ぼす要因として、培地成分、水素濃度および菌数に着目し、それぞれの条件下で水素消費挙動を比較した。さらに、SRBによる水素消費を抑制する手法について検討した結果、pHを調整することでSRBの増殖を抑制できることが確認され、同時に水素消費活性も低減できる可能性が示唆された。
