講演情報
[14-O-J002-07]直営管理栄養士のICT活用
*渡邉 祐里1、吉倉 珠里1、東 憲太郎1 (1. 三重県 医療法人緑の風 介護老人保健施設いこいの森)
当施設は1997年に開設した入所者定員100名、通所リハビリ100名の施設で、開設以来27年施設内の食事を厨房職員が手作りで提供している。直営での管理栄養士の業務は多岐にわたるが、施設のICT化は管理栄養士業務においても大変有効であり、利用者の状態把握や食事変更にも迅速に対応できるようになった。多職種連携と情報共有を行うことで、より質の高い栄養ケアマネジメントが出来る様、取り組んでいる事柄について報告する。
【はじめに】
直営での管理栄養士の仕事内容は多く、給食管理では利用者、職員に安心・安全でおいしい食事を提供するために日々奮闘している。栄養ケアマネジメントにおいても入所利用者をはじめ、通所、グループホーム、予防デイと幅広く対応している。ICT化する以前は紙媒体で情報収集することが多く、管理栄養士は各ユニットに足を運び、カルテを見て担当職員に話を聞き、利用者情報を入手していたため手間がかかってた。ミールラウンドも食事の度に各ユニットを回り喫食率を把握し、紙カルテに記入していた。一人の管理栄養士が見て回れる人数は限られており、栄養アセスメントには時間を要し苦悩していた。今回、当施設のICT化が令和4年にあり、様々な業務改革ができた。より詳しく利用者をマネジメントすることが可能になり、他職種との連絡、相談もスムーズになり、多職種連携が密にできるようになった。現状の報告と今後の管理栄養士に求められることを考察したい。
【取り組み】
施設のICT化は様々あるが、管理栄養士が関わる具体的なICT化をあげると3つある。
1)電子カルテ(ケアカルテ)の導入
紙カルテから電子カルテに変わったことで、利用者の日々の様子や状態が、どこからでも確認できるようになった。
2)音声入力アプリ(ハナスト)の導入
以前は喫食量も手書きしていたが、現場にいながら音声入力できるので時間短縮になる。ミールラウンド時にもiPhoneから音声入力で喫食量や利用者の様子等を電子カルテに入力できるようになった。
3)iPhoneの運用
管理栄養士は他階や通所などへの移動が多く、連絡や記録、食事変更などに時間を要していた。今回導入した電子カルテ、音声入力アプリを搭載したiPhoneを所持することで。いつでも何処にいても閲覧、記録、変更、連絡を行うことができるようになった。
【結果】
ICT化により業務がスリムになり、栄養アセスメントに関する情報を得る効率が上がった。毎日の利用者情報は、ユニットに行かずとも手持ちのiPhoneやノートパソコンで詳しく分かるようになった。また、各ユニットでケアワーカーやナースが喫食状況や体調等を毎食入力してくれているので、遡って喫食率の履歴が一覧で見ることができるようになった。喫食率だけでなく、排泄状況、体調、睡眠時間が一覧で把握出来ることで喫食に関わる原因を探り、対応することが容易にできるようにもなった。さらに、ミールラウンド時に食事の様子や喫食量を音声入力で電子カルテに送る事ができるので、忘れることなく即座に記録できるようになった。iPhoneを所有することで多職種との連絡がスムーズになり、食事変更にも迅速に対応できるようになった。多職種からも管理栄養士を探してもらうことがなくなり、メッセージ機能や写真で分かりやすく要件を伝えることも可能になった。
【まとめ】
ICT化により利用者情報がより詳しく把握出来るようになり、利用者一人ひとりのオーダーメイドな食事提供が可能になっている。老健入所者、通所利用者、グループホーム入居者、予防デイ利用者と2人の管理栄養士で幅広く栄養ケアマネジメントを行っているが、より良いものにする為今後も研鑽していきたい。令和6年度の介護報酬改定に沿って、多職種とのより一体的な取組を行っていく方向で動き出している。今後もICTを活用して多職種で情報共有を行い、利用者に質の高い支援を届けられるよう努力していきたいと思う。
直営での管理栄養士の仕事内容は多く、給食管理では利用者、職員に安心・安全でおいしい食事を提供するために日々奮闘している。栄養ケアマネジメントにおいても入所利用者をはじめ、通所、グループホーム、予防デイと幅広く対応している。ICT化する以前は紙媒体で情報収集することが多く、管理栄養士は各ユニットに足を運び、カルテを見て担当職員に話を聞き、利用者情報を入手していたため手間がかかってた。ミールラウンドも食事の度に各ユニットを回り喫食率を把握し、紙カルテに記入していた。一人の管理栄養士が見て回れる人数は限られており、栄養アセスメントには時間を要し苦悩していた。今回、当施設のICT化が令和4年にあり、様々な業務改革ができた。より詳しく利用者をマネジメントすることが可能になり、他職種との連絡、相談もスムーズになり、多職種連携が密にできるようになった。現状の報告と今後の管理栄養士に求められることを考察したい。
【取り組み】
施設のICT化は様々あるが、管理栄養士が関わる具体的なICT化をあげると3つある。
1)電子カルテ(ケアカルテ)の導入
紙カルテから電子カルテに変わったことで、利用者の日々の様子や状態が、どこからでも確認できるようになった。
2)音声入力アプリ(ハナスト)の導入
以前は喫食量も手書きしていたが、現場にいながら音声入力できるので時間短縮になる。ミールラウンド時にもiPhoneから音声入力で喫食量や利用者の様子等を電子カルテに入力できるようになった。
3)iPhoneの運用
管理栄養士は他階や通所などへの移動が多く、連絡や記録、食事変更などに時間を要していた。今回導入した電子カルテ、音声入力アプリを搭載したiPhoneを所持することで。いつでも何処にいても閲覧、記録、変更、連絡を行うことができるようになった。
【結果】
ICT化により業務がスリムになり、栄養アセスメントに関する情報を得る効率が上がった。毎日の利用者情報は、ユニットに行かずとも手持ちのiPhoneやノートパソコンで詳しく分かるようになった。また、各ユニットでケアワーカーやナースが喫食状況や体調等を毎食入力してくれているので、遡って喫食率の履歴が一覧で見ることができるようになった。喫食率だけでなく、排泄状況、体調、睡眠時間が一覧で把握出来ることで喫食に関わる原因を探り、対応することが容易にできるようにもなった。さらに、ミールラウンド時に食事の様子や喫食量を音声入力で電子カルテに送る事ができるので、忘れることなく即座に記録できるようになった。iPhoneを所有することで多職種との連絡がスムーズになり、食事変更にも迅速に対応できるようになった。多職種からも管理栄養士を探してもらうことがなくなり、メッセージ機能や写真で分かりやすく要件を伝えることも可能になった。
【まとめ】
ICT化により利用者情報がより詳しく把握出来るようになり、利用者一人ひとりのオーダーメイドな食事提供が可能になっている。老健入所者、通所利用者、グループホーム入居者、予防デイ利用者と2人の管理栄養士で幅広く栄養ケアマネジメントを行っているが、より良いものにする為今後も研鑽していきたい。令和6年度の介護報酬改定に沿って、多職種とのより一体的な取組を行っていく方向で動き出している。今後もICTを活用して多職種で情報共有を行い、利用者に質の高い支援を届けられるよう努力していきたいと思う。