特別セッション
次の6セッションを開催します。
特別セッションI
「材料開発を支えるゴム・エラストマー」
河原成元(長岡技術科学大学),山本祥正(東京工業高等専門学校)
河原成元(長岡技術科学大学),山本祥正(東京工業高等専門学校)
ゴム・エラストマーは、軽くて柔らかいだけではなく、無機材料や金属材料には見られないゴム弾性および粘弾性を示します。それ故、タイヤやホースをはじめとした様々なゴム製品に利用されており、近年では天然ゴムと合成ゴムを合わせて年間約3千万トンが消費されています。本セッションでは、ゴム・エラストマーを用いた材料開発で重要となる反応制御、構造解析、物性評価などに関して議論する場を提供します。多数のご講演の申し込みをお待ちしております。
特別セッションⅡ
「接着・接合を奏でる:表面・界面をアンサンブル」
小寺賢(MORESCO),大久保雄司(大阪大学),中野涼子(福岡大学)
小寺賢(MORESCO),大久保雄司(大阪大学),中野涼子(福岡大学)
自動車や航空・宇宙産業をはじめとするさまざまな分野において、軽量化や高強度・高剛性化など相反する性能両立のために、プラスチックと金属などの異種材料を組み合せるマルチマテリアル化が急速に進んでいます。このキーテクノロジーとして異種材料同士の接着・接合技術が挙げられ、より高度化するために密接する場としての「表面・界面」における化学的および物理的なアプローチはもちろんのこと、成形加工技術とも組み合わせるこが重要と考えます。本セッションでは、接着・接合,表面・界面などをキーワードとし、特に高分子材料と異種材料の組み合わせを中心に、成形加工ならではの視点で、深く議論する場を提供します。多数のご講演の申し込みをお待ちしております。
特別セッションIII
「環境にやさしい材料の成形加工最前線」
田上秀一(福井大学),柴田信一(琉球大学),伊崎健晴(三井化学),木村公一(日本製鋼所)
田上秀一(福井大学),柴田信一(琉球大学),伊崎健晴(三井化学),木村公一(日本製鋼所)
植物などの再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチックと微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水にまで分解する生分解性プラスチックの総称であるバイオプラスチック、木粉や植物繊維、でんぷんなどのバイオマスをフィラーとして用いるバイオマス複合材料は、いずれも古くから研究がなされています。また、カーボンニュートラルの観点からプラスチック材料のリサイクルにも関心が集まっており、いずれも持続可能な開発目標=SDGs に資する材料として近年注目度が高くなっています。本セッションでは、「環境にやさしい」をキーワードに、バイオプラスチックやバイオマス複合材料、リサイクル材料に関する研究開発の現状や課題、今後の展望について幅広く議論すべく、バイオプラスチック、バイオマス複合材料、リサイクル材料、それらを複合化した材料の開発から高機能化、物性評価、混合・混練も含む各種成形加工技術など、環境にやさしい材料に関する発表を広く募集します。多数のご講演の申込をお待ちしております。
特別セッションIV
「つなぐ,つなげる成形機と人」
安田健(東京都立産業技術研究センター),新川真人(岐阜大学),齋藤卓志(東京工業大学),村田泰彦(日本工業大学)
安田健(東京都立産業技術研究センター),新川真人(岐阜大学),齋藤卓志(東京工業大学),村田泰彦(日本工業大学)
近年、ものづくりの現場では、膨大なデータが蓄積、発信されています。プラスチック成形加工分野においても、工場からのデータ、成形加工機からのデータなど、大小問わず多くのデータが取得、活用されています。本セッションでは、成形機や周辺機器から得られるデータにスポットを当て、アナログデータ、デジタルデータ、画像や動画などの様々なデータを活用した成形加工について議論の場を提供したいと考えております。例えば、センシング技術やコンピュータの進化によって新たに可能になった精密な解析技術、成形加工に関わるビッグデータの取り扱い手法なども含まれます。IT、IoT、AI、DX と進歩している世の中に、時代が進んだからこそできること、気づいたことなど皆様からの多数のご講演の申し込みをお待ちしております。
特別セッションV
「セルロース・カーボン系複合材料の“シン”成形加工」
木原伸一(広島大学),仙波健(京都市産業技術研究所),阿多誠介(産業技術研究所),植松英之(福井大学),石川健(三菱ケミカル)
木原伸一(広島大学),仙波健(京都市産業技術研究所),阿多誠介(産業技術研究所),植松英之(福井大学),石川健(三菱ケミカル)
快適生活を維持する社会インフラの強靭化や高度情報化社会を促進する、高性能・高機能複合材料は絶えず進歩が求められています。その中でセルロース系やカーボン系フィラーはその特異的な物質特性が大きく注目されていますが、フィラー形状の特徴を考え、マイクロ・マクロスケールのモルフォロジー形成等の工夫がなければ期待される複合材料にはならないこともわかってきています。つまり、このようなフィラーをプラスチックに上手に複合化するには、マトリックスとフィラーの双方の特性を知り、また、その界面・表面をうまく調整するだけなく、多様な用途展開のために製品形状の自由度の高さ、生産性、最近ではリサイクル性なども視野にいれた総合知からなるプロセッシングが必要です。このような背景から素材のポテンシャルを引き出せる成形加工とは?など、真に役立つセルロース系やカーボン系フィラー複合材料を生み出す新プロセッシングの視点を持ち寄り、“シン”成形加工を考える活発な議論の場を提供したいと思っております。多数のご講演の申し込みをお待ちしております。
特別セッションVI
「沖縄における成形加工の取り組み」
柴田信一(琉球大学),神田康行(琉球大学)
柴田信一(琉球大学),神田康行(琉球大学)
沖縄地域は亜熱帯島嶼地域であり、これまで地域性を活かした取り組みが産官学において実施されてきました。このセッションでは沖縄地域のプラスチック成形加工に関連する企業・団体から、最新の技術開発・製品などの紹介を行い、幅広い議論の場を提供したいと考えております。多数のご講演の申し込みをお待ちしております。